2023年5月22日月曜日

ウノハナ

ウノハナ写真は聡さん提供  https://www.yomeishu.co.jp/genkigenki/crudem/190531/ 小学唱歌の「夏は来ぬ」の歌詞にウノハナの匂う垣根にホトトギスき鳴きて とあるがホトトギスが垣根に来たのを見たことがない。どのように立派なウノハナの生垣なのであろう。ホトトギスが我が家のような庶民の家の生垣、それもウノハナつまりウツギに来るとはありえないだろう。卯の花と言えば、まず浮かぶのが豆腐の搾りかす「おから」だ、僕は子供の頃おからを卯の花と呼ぶとは知らなかった。戦時中は豆腐が珍しかったし、おから と言えども重要な食料品だったから。これは前にも書いたがコメが無い時に弁当にオカラを詰め上にご飯を掛けると言うか敷いた方々を見た。我が家は麦飯つまり麦が主で接着剤の役目を米がしていた。それでも用意してくれるだけ有り難かった。給食が無い時代や休みの時は昼そっと抜け出す級友がいた、今思い出すと涙がされたのはつらかったが出てくる。親は飯も食べずに僕らの弁当を詰めてくれていたのだ。飼料用脱脂粉乳を溶解し給食されたのはつらかったが副菜が余るとお代わりと称して配ってくれるのが楽しみ、欠席の級友の分だったのだろうか。

居眠りや涎垂らして老いの夏   枯沼
 

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