2021年7月8日木曜日

千枚通し

 七夕の短冊を竹につるすのに短冊に穴を開け紙縒りを通し吊り下げた。この穴開け道具に千枚通しを使った。今ふと考えると凄い名の道具だった。千枚もの紙に穴を開けてしまうのだ。今だったら電動のドリルのような道具でないと開けられない。油圧で開かないことは無いが連続してはなかなか行かないのでは。千枚通しは先の尖った紙に突き刺し開ける道具で大小あり、下駄の鼻緒をすげ換える時は小型のものだったが、帳場用は和紙を千枚近く穴あけ出来たのだろう。新聞の殺人事件の記事に千枚通しで心臓を一突きと書かれていた事もよく目にしたが最近は無いし紙縒りで綴じる事もなくなった。

七夕や旧歴の夜は星が良く見えて  枯沼

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