2013年4月12日金曜日

伊勢絵と源氏絵 土佐光吉没後400年記念展を見て

         在原業平     光源氏(販売絵葉書より)
現在開催中の伊勢絵と源氏絵の展覧会で土佐光吉、土佐派、俵屋宗達、狩野探幽、狩野派の作品が展示され殆どが屏風絵か扇面絵を屏風に貼り付けたもので古色蒼然とし解説がなければ、源氏何帖か分からなかった。如何に源氏物語と伊勢物語を読んで精通しているかのようだが、そこは熊さん八さんだから、どうして源氏物語と伊勢物語が同じ舞台に上げられ比較し話しが出来るのか全く分からないのだ。会場へ行き説明を読んでそんな事があるのかと知ったしだいでお恥ずかしい、入場していきなり買い求めた絵葉書を複写した在原業平と光源氏の絵が出てきて十分に咀嚼できないので戸惑った。伊勢物語は主人公が東下りするはずだし、煌びやかな源氏の世界と結び付けて考えられるとは本当なのか後世の人が作り話にしたのか不明らしいから僕が知らなくても無理はないようだ。しかし描かれている絵を解説に従いよく見てみると当時のやんごとなき方々の世界が見えて来た。

燕減り花は変わらず燕子花     枯沼

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