2013年1月4日金曜日

よく見たら



神田上水へ散歩に出た、冬枯れの西から東に流れる川は右手は電車の車庫で対岸の左手が王子製紙の社宅とグランドそして隣が元大蔵省印刷局(今のお役所名は忘れました)の二面の野球場が続く台地の間を流れておりグランド側は竹藪と雑木が生えている崖で川からどうよじ登ろうとしてもコンクリートの垂直な護岸だが鉄のフェンスが張られ夏の蔓草が枯れて纏わりついている。ところどころに風に揺られてカラスウリの枯れた蔓が垂れ下り揺れていた。何個ぶら下がっているか数えなかったが注意して見るとどれもどこかに穴が開いている。二三週前に通り見た時には穴が開いていなかった、開けたのはたぶん野鳥だろう。食べ時が見れば分かるところに感心してしまう、電車の車庫のはずれに柿の木があるがまだ実をつけており食べられた形跡がない。
人間はもうここまで見分けるカンを失っておりある時には渋柿を食べたり未熟な植物を食べては失敗している。

寒風に朱の実揺れて日差しなく   枯沼

3 件のコメント:

ター さんのコメント...

今年も沼さんの鋭い観察眼と薀蓄に敬意を表しながら、楽しく拝見させていただきますので、よろしくお願い致します。

三四郎 さんのコメント...

この写真はクリックしても反応がないのは私のPCのせいかな?
天気晴朗なれども散歩に出るには空気が冷たすぎます、当地。さきほどは郵便局におりましたので失礼いたしました。

さんのコメント...

ター 様

 何の取り柄もありませんがこちらこそよろしくお願いいたします。

三四郎 様

 PCのせいでではありません、当方が縮めたせいです。
 日本海海戦当日のように風も強く寒ーい一日で小型の鳥は何処かに身を隠していました。