ホタルと云えば尻の発光器を持ち、点あり電気があり電気がら飛んだり、水辺の植物に止まっている昆虫。お尻の発光器の発光は子供の頃は蛍雪の功と称し節約、我慢などの話として聞かされた。もうほとんど忘れかけている。東山では家の周辺にホタルが出てそれを夕方集めて蚊帳を吊った部屋に放して眺めているうちに寝てしまい、両親が外で戻していたようだった。電力不足で停電が緊急と決まった日時とあり代役までは行かなかったろうが夏は見ながら寝た。中国の蛍雪の功などを聞かせて貰い寝入り込んだのだろう。あの頃は異常気象で多雪と中部地方は地震があり電気が自由に使えるのは夢で紙袋に入れたホタルでもトイレの在りかを示すには使えたような気がする。ゴーッと地鳴りがして家が揺れ出すのは恐怖で今も思い出し震えている。空襲防止の夜間停電もありロウソクは油脂不足で品物が無く陽が暮れれば闇夜の時代に何と有難い蛍光であった。
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