2018年9月22日土曜日

友を見舞う

 先に見舞ったのが八月末、9月にはホスピスへ移るから移ったら来てくれと言われていた。そこで長らく失礼していたが電話も貰ったので出かけた。彼曰く大抵の友は15歳からの付き合いだけど60歳定年になってから、どうして付き合いが続くのだろうか。彼の人間性だろう、今でも芝の小学校のクラス会を主催し、彼らは現に大挙し見舞いに来ている。高校大学にしても、そうであろうし運動部の先輩後輩の付き合いにしても話しから想像がつく。今日も飲まないかとお誘いだったが昼間から酒盛りは気が引けるし、体に良くないだろうから一杯だけで、彼の手配で同行しお酒を用意して下さった従妹さんには悪かったが失礼した。ホスピスの居室や食堂で人を集めて酒盛りをしようとの発想は僕にはない、このような発想が出来る人が好きだ。僕は傘寿になったぞ、ひと月もすれば追いついてくるだろう、そうしたら又やろう摘まみは君の好物シュウマイで。別れの握手は元のレスラーの握りで痛かったよ。


日差し来るホームの奥へ秋彼岸      枯沼
地下室で鳴くコオロギや競い合う     枯沼

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