2018年9月29日土曜日

再び光を得て

この様なタイトルだと日曜学校のお話のようだがまさにそうだった、重病で視力が極端に薄れた友が会いたいと盛んに電話をくれる。僕の都合もあり昨日やっとひと月ぶりで見舞う事が出来た。治療で頭髪が脱落し落語好きの彼、名人三遊亭金馬そっくりの顔で椅子に座っており5月9日に発作が起き九死に一生を得たが目が見えなくなった。しかし今日は完全で無いし白黒であるがとても見えるようになったと牧師さんが語る めしいた人が再び光を得て喜ぶ様そのものでした。僕の名を何回も呼び涙を拭き僕は必死で涙をこらえた。定年後にひょんなことから知り合い飲み友達となり、鳥がいるから来ないかと彼の住まう付近の湘南各地を案内してくれたり付き合いが絶えなかった。数年前に鳥を見て帰る車中で精密検査しろと言われたとポツンと教えてくれてから病が進んだ。食欲があり太り、気をつけないとダルマになるよと冗談を言い笑ったがきつい治療で誰もが食欲が無くなるところが俺は違うんだと以前も自慢していたが、その食欲が生命を維持し続けているのだろう。この分だと心配ないですねと同行して頂いた従妹さんと語り合った。

満ち欠ける月を気にせず人生きて      枯沼
白木槿何処の農家も同じ場所        枯沼

2 件のコメント:

治 さんのコメント...

今日の記事は心にしみます。
書き手の人柄が偲ばれます。
晴眼者がそうでない人に対するとき,
分け隔てのない態度で接するのは
なかなかできないことではないかと思います。
このように,
上から目線でなく対することを,
自分にはできるかな。

さんのコメント...

治 様

 ありがとう、僕は上から目線だと家族によく言われるし、思いもよらぬお褒めの
言葉に痛み入ります。