２３区内でアケビが生えている所は少ないであろう。駅へ行く途中の段丘に面したお宅はユズ、アケビ、ツバキ、名の知らない灌木が道路にせり出している。アケビは蔓だから別の植物が介在しないと伝ってこれない。この花は小さいがとても良い色をしている。天然でこのような色を出そうとしても出てこないであろう。どのような昆虫が媒介するのか分からない、毎年夏ごろになると結実しているのが分かり、誰も盗らないでくれと念じながら駅へ行く。年によっては秋、熟れるまでぶら下がっていることもあるが知っている人が 獲ってしまう。山形へ転勤した真冬の蕎麦屋でアケビに牛のひき肉を挟んで揚げたものを食べアケビを初めて食した。そのまま食べても果実はおいしいとか、蔓とか種子など薬効があるようで木通（きどおし）はおしっこが通じるとの意味らしい。
何喰ったか嘴黄色鵯監視 枯沼
嘴黄色櫻梅桃鳥媒し 枯沼
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