2013年9月17日火曜日

コオロギ

夜が更けてくると鉄筋の建物の何処に棲んでいるのか秋の虫の声が聞こえてくる、一番音が大きく数も多いのがコオロギだ。今頃の季節は気温や湿度が高いから虫が鳴いていてもうら寂しく聞こえないが空気が凛とし始める夜半に聞こえてくるコオロギの声は何か寂しいと感じた。先日鳥見に川べりを歩いたら丸刈りにされた草原で所々刈り取った草を山積みにしている所を踏み越さざる得ず踏むと隠れていたコオロギが何匹も飛び出してきた、夜になると野外音楽堂で演奏会が開かれているのだろう、霜が降りる頃は僕みたいなキリギリスはもういないだろう。

コオロギや焰魔堂にも居候   枯沼

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