2012年12月3日月曜日

千枚漬け

清水寺付近のお店の聖護院蕪
京の漬物は美味しい、僕が好きなものは千枚漬け、すぐき、しば漬けだが未だ食べたことのない物もある落語に出てくる京のぶぶ漬けの沢庵もひとつ、写真のような大きなカブを薄く輪切りにし昆布と素漬けにした千枚漬けは昆布のぬめりが適度に出たものが美味しい。母がこのように大きなカブではなかったが時々漬けてくれアチャラと呼んでいたように記憶している。これを書くに際しアチャラの意味を広辞苑で見たら語源はペルシャ語で大根、蓮、筍を細かく刻んで唐辛子と酢、醤油でつけたものと書かれていた母のとは大差があるが酢が入っているところだけ似ていた。母のは千枚漬けだったが、何処でアチャラとなったのか僕の頭がアチャラカとなり記憶違いをしているのかもしれない、急に冷え込んだ八坂神社、清水寺のモミジの夜間照明を見る道すがらの漬物店や錦小路の漬物屋に並べられた大きなカブを見て慎ましかった食事に稀に登場したアチャラは美味しかった事を想いだし歩いていた。

漬けられるカブの白さや夜紅葉   枯沼


           錦小路の漬物屋の店先

2 件のコメント:

三四郎 さんのコメント...

ボクは千枚漬けよりすぐきのほうが好きです。三条河原町の角に大安があります…多分、今でも。もちろん、錦でも買えますが。
でも、つけものは塩の塊なので家では食べません。

さんのコメント...

 三四郎 様

 細かく刻んだすぐきを熱いご飯にかけ混ぜて食べると美味しいです。
 何軒も漬物屋がありその店特有の味がありますね、塩分が無くなったら漬物が
 出来ませんし塩分を下げなければならない食養生では辛いですね。