2012年12月30日日曜日

お供え餅の困ったこと

白頭翁
家人に言われて鏡餅を買いにスーパーへ出かけた、最近はプラスチックのお鏡の形をした飾り物で中に切り餅が入っているものしかない。売り場で小学生らしい子供がお父さんお供えってね、中に四角いお餅が入っているんだよと得意げに喋った。このプラスチックのまがい物をお供えとして売りだした餅屋は「餅は餅屋だぞ、カビない固くならない」と自慢したいだろうが昨日の小学生のような鏡餅の本来が分からない、古来からの日本の伝統文化を破壊する出来事だった事に気付かされ衝撃を受けた。最初は鏡餅をプラスチックのシートで包んで確かに鏡餅だったのが伝統文化を知らないか無視した知恵者が切り餅を入れれば手間が省け安価で売れると気付き発売したのだろう。餅に生えるカビの中には肝臓ガンの原因になると言われているカビ毒を生成するものが好んで生えると云われ食品衛生の観点からは好ましいが鏡餅を切り餅にしたらお鏡ではない。
最近は年末年始の行事や飾り付けやお供え餅の意味とともに飾るウラジロ、串柿(或いは干し柿)、ダイダイ、スルメだったかな?などの意味を暮れの新聞でも書かなくなったし僕も忘れたがウラジロを採りにいった事は覚えている。

臘月の賑わい求め街歩く   枯沼

3 件のコメント:

ター さんのコメント...

食べるということでは切餅ならまだマシでしょうかねぇ。一方の、米粉を原料にした安物のヤツは鏡餅の意義だけ大事にしている。ボクは後者派です。
白頭翁はムクドリのことだそうですが、写真のは綺麗ですね。

山爺 さんのコメント...

プラスチックのまがいものを備えるなんていうのは、冒涜だよ。外見だけが大事なのかなぁ。

さんのコメント...

ター 様

 古来から祝い事に搗いた餅を神に捧げるのが大和人の神への感謝だった事から端を発していると
 想うと餅屋が古来からの事を忘れているのか無視しているのか。白頭翁は南西諸島から南にいるよう で内地でも放鳥されて見られる場所もあるとか聞きました、これは台湾で撮りましたが家のそばへ来 て鳴くウルサイ鳥でヒヨドリの親戚らしいです。

山爺 様

 年中行事の意味が忘れられ、その中での供物や飾り物の意味が忘れ去られ飾りとして時季になると業者が売り出すから、飾らなければと思うだけで飾る場所も何処でも良いのです。井戸、竃、厠、納屋などなどの神へも飾った事など都会では忘れ去られています。プラスチックの方がきれいだ、上に飾るダイダイをミカンと思っている方が多いでしょうから仕方がない.